成功する経営者はなぜ孤独なのか?孤独な理由と3つの解消法を解説
「経営者は孤独を感じる」「孤独な状況で頑張らなければならない」というイメージがあるのではないでしょうか。実際に孤独感を感じている経営者は多く、どれほど仕事のできる従業員がいたとしても1人で思い悩んでしまうケースは少なくありません。
今回は、経営者が孤独を感じてしまう5つの原因と孤独を解消するためのポイントを解説します。
上手くモチベーションを管理し、周りを巻き込んで事業を成功させていきたい経営者の方はぜひ参考にしてください。
経営者が孤独を感じてしまう5つの理由
では、経営者はどのような場合に孤独を感じるのでしょうか。原因として次の5つが挙げられます。
- 責任が重いから
- 誰にも相談できないから
- 裏切られるかもしれないから
- 友達と話が噛み合わなくなるから
- 自由であるが故に孤独に感じるから
それぞれの原因について解説します。
理由1:責任が重いから
経営者は事業の最終決定権を持つため、自分の意思で決定していかなければなりません。
経営者の役割ともいえる「決定」ですが、その内容によっては会社の売上を大きく左右することになります。そのため、たった1人でさまざまな選択をしていかなければならず、責任の重さから孤独を感じてしまう人は多いでしょう。
全て自分の責任で選択することは、経営者のメリットでもあり同時にデメリットでもあります。抱える従業員数や事業の規模が大きくなるほど、一つ一つの選択において責任の重さを感じてしまいがちです。
理由2:誰にも相談できないから
経営者の仕事内容は幅広く、事業の展開から人材の割り振り、資金練り、経営管理など、さまざまな重要業務があります。このような考えるべきことが多いのに対し、仕事に関して相談できる人が周りにいないために孤独感を感じてしまう経営者は少なくありません。
ビジネスを行うために周囲と関わっている以上、自分の立場やプライドから本音を打ち明けられない人も多いことでしょう。
経営コンサルタントや顧問税理士に相談することもできますが、コストがかかるため経営者1人で悩み続けてしまうパターンが多いといえます。
理由3:裏切られるかもしれないから
経営者は部下に対して期待する反面、裏切られるリスクが存在します。期待していた有望な人材に裏切られた過去を持つ人も少なくないのではないでしょうか。
また、部下の口から出た肯定的な言葉に対して不信感を抱き、信頼関係が構築できない場合もあるでしょう。
このように「裏切られるかもしれない」という恐れから部下を信頼できず、孤独感を感じてしまうパターンは多くあります。
理由4:友達と話が噛み合わなくなるから
経営者が孤独を感じるのは会社の中だけではなく、プライベートでも同じ場合があります。
学生時代の仲の良い友人と久々に再会したら、話が噛み合わずに孤独を感じてしまうケースは、経営者によくあるのではないでしょうか。
サラリーマンで会社の愚痴ばかり言う友人と、たくさんの社員を抱えて会社を動かす経営者では、置かれている立場も思考も異なります。そのため、だんだんと話が噛み合わなくなることがあるでしょう。
理由5:自由であるが故に孤独に感じるから
経営者は会社の決定権を持ち、誰からも支持されることがないため「自由」といえます。社内の誰よりも自由に仕事ができる反面、そのせいで孤独を感じてしまう人もいるでしょう。
労働者のように組織の中で決められた業務をこなすのであれば、孤独を感じることは少ないでしょう。孤独を感じることは、自由に道を切り開いていける経営者だからこその悩みともいえます。
経営者が孤独に押しつぶされないためのポイント
ここからは、経営者が孤独に押しつぶされないためのポイントとして次の3つを紹介します。
- 周りの意見も聞き入れる
- メンターを見つける
- 自立した人材を育成する
それぞれのポイントを押さえ、孤独を楽しみつつ必要な場面で周りを巻き込んで楽しめる経営者を目指していきましょう。
周りの意見も聞き入れる
経営者には最終決定権があるため、孤独であることは避けられない現実でもあります。
とはいえ、必ずしも1人で全てを決めなければならないとは限りません。より柔軟にビジネスを進めていくために、時には周りの意見を聞いたり助けを求めたりすることも必要です。
周りの意見から自分の中でアイデアが生まれたり、より良い最終決定に繋がったりすることもあるでしょう。会社のみんなで一緒に成長する姿勢を忘れず、適切なコミュニケーションを取っていくことが欠かせません。
メンターを見つける
経営者仲間や部下に悩みを相談することが難しい場合は、メンターを見つけてモチベーションを高められるようにしてみましょう。
パートナーとして悩みを聞いてくれたり、さらに上を目指すためのアドバイスをくれたりするメンターと出会うことで、孤独感が解消されやすくなります。
信頼できるメンターを探し、さらなる成長を目指してみてください。
自立した人材を育成する
経営者が1人で仕事を抱えるスタイルでは、孤独は一生解消されません。そこでやるべきなのが、社内で自立した人材を育成することです。
社員が能動的に行動できる仕組みを作ることで自立した人材が増えるため、より経営者と近い目線で仕事をしてくれるようになります。
自立した人材を育成するためには、まず目的を明確に共有し、社員一人ひとりに役割を与えて責任を持ってもらうことが重要です。そして、仕事の成果に対して褒めたりフィードバックしたりしていきましょう。
まとめ
今回は、経営者が孤独を感じる理由と孤独を解消する方法について解説しました。孤独を感じる理由にはさまざまな原因がありますが、経営者であるが故に大きな責任を感じ、周りを頼りづらくなってしまうことから孤独を感じやすくなるでしょう。
孤独を乗り越えるためには、まずは周りの意見も聞き入れ、柔軟な姿勢を持つことが大切です。また、メンター探しや人材の育成も視野に入れつつ、さらに成長できる会社作りをしていきましょう。