ひとり起業家のロードマップ【売上別課題を徹底解説】
起業・開業して、事業に関わる全ての業務を1人で遂行されている方、毎日お疲れ様です。
1人だと、自分の思うまま自由に事業が展開できるなど、素晴らしいメリットがありますよね!
一方で、重圧や不安、孤独感を1人で抱え込みやすいなど、大変だ!と思う場面もありませんか?また、1人であるが故に自分の事業について考える視点が固定されてしまったり、客観的に考えられなかったりすることはありませんか?
今回は、日々1人で戦っていらっしゃる方に向けて、今、自分がどの位置にいて、どんな課題を抱えているのか、この先にどのような道が待ちかまえているかをご紹介したいと思います。
自分がどの位置にいるのか知りたくなった方は、ぜひ、読み進めてください。
ひとり起業家のロードマップ
事業が軌道に乗っているか、うまくいっているかどうかをみる1つの指標が売上です。
起業前や起業直後は、「まずは事業を軌道に乗せて、売上を安定させること」が目標になりますよね。
でも、事業がある程度軌道に乗ってくると、次は「どのように事業を拡大していこうか」「もっと売上を伸ばすにはどうしたらいいんだろう」と考えませんか?
このように、事業の成長とともに課題は変化していきます。売上を軸にしたロードマップを紹介します。
【売上別ロードマップ】一覧表
年商 | 状況・課題など |
360万円(月商30万円) | ○自分の事業についてアウトプットできる。 ▲自分の強みにフォーカスできていない。 |
700~750万円 | ○自分の強みを活かし、ある程度サービスが絞れるようになっている。 ▲しかし、精度が低いので、さらに絞る必要がある。 ▲1人では手が廻らないようになってくる。 |
1500万円 | ○自分の強みにフォーカスでき、サービスが絞れるようになっている。 ▲外注やビジネスパートナーなど、業務を他の人にお願いする必要がある。 |
3000万円~ | ○事業は順調! だけど… ▲複数の業務を複数の人にお願いする必要が生じる。 ▲チームを作り、円滑に事業を経営していけるかどうか。 |
レベル1【年商360万円】/安定して月商30万円程度
仕事の依頼がほとんどない、というレベルを抜け出し、安定して売上を出すための最低条件は「自分はこういう事業をやっています!」とアウトプットできることです。
例えば「広告制作はじました」「コーチングはじめました」といように、アウトプットできている状態です。
実は、起業していても「私はこういうビジネスをしています!」とアウトプットできておらず、周囲から認知されていないということはとても多いです。認知されていなければ仕事の依頼がくるはずもありません。このような場合は廃業がちらついてしまいます。
また、周囲に認知されていても「自分の強みにフォーカスできていない」場合が多いです。
強みにフォーカスできていないと
広告制作はじめました
どんな広告やってるの?
いやぁ~…全般的に…なんでもやります!
といった受け答えになることが多いです。なので、
うちの広告デザインとキャッチコピーお願いできる?
はい、できます!ぜひ、やらせてください!
というような「相手から提案される」という形で取引していくことが多くなります。
一見なんの問題もないように見えますが、この状態がつづくと相手からは「都合の良い存在」として認識されるようになります。そうなると、わがままな要望が増えてきたり、酷いときは相手のタイミングで契約を切られたり。あなたの手間と心の安寧を奪う場面が増えてきやすくなるので注意しましょう。
レベル2【年商700~750万円】
このレベルではサービスをある程度絞れるようになっています。
「全般的に…」から「集客と求人が得意です」「求人のホームページ制作が得意です」という感じにレベルアップします。
これは、ポジショニングを考えるフェーズに突入するためです。
ポジショニングを確立するため、「自分は何が強みなんだろう」「何を専門にしていけばいいんだろう」「どこの業界を狙えばいいんだろう」と考えて、サービスを絞っていきます。
サービスを絞っていくことで売上が上がりますが、その主な理由は2つです。
- 絞ったサービスを必要としている人からの依頼が増える
- サービスに自信がでてくるため、価格を上げることができる
そうすることで、年商は700~750万円程度、または、それを超えるようになります。
事業はとても順調にみえますが、ここでも課題は出現します。課題は主に2つです。
- 依頼が増加することで、1人では手が廻らなくなってくる
- サービスを絞る精度が甘い
1人で手が廻らなくなってきた場合は、業務の一部を他の人にお願いする必要があります。
外注やビジネスパートナーなどがそれにあたります。
もっともっとサービスを絞ってポジショニングを確立させるためには、さらに、自己研鑽を積む必要があります。セミナーやビジネス書で学んだり、セミナーで仲間をつくって意見交換をしたりすることが挙げられます。
レベル3【年商1500万円】
このレベルになると、もっともっとサービスを絞ることができ、ポジショニングが確立していきます。
例えば、「集客と求人が得意」から「介護業界に強い求人サイト制作会社」というように、自分の強みにフォーカスし、かなりサービスを絞ることができるようになっています。そうすることで、年商は1000万円の超え、1500万円程度にまで事業は成長していきます。
しかし、ここで大きな課題にぶつかります。この段階では1人で全てやるには非常に難しい状態になっています。
もしも1人でやるならば、「1人ブラック企業状態」になり、休みがほとんどなくなります。必死に働かなければ業務が追いつかない、必死になっても追いついていかない状態です。
例えばこんな感じです。
- 毎朝、クライアントからの問い合わせ
「○○をやってほってほしい」「△△はどうなっていますか?」 依頼の対応で1~2時間 - 本来のその日の業務にとりかかる
~あっという間に午前中が終わってしまう~ - また別のクライアントから問い合わせ
「□□を変更してほしい」「☆☆も一緒にお願いしたい」…また依頼の対応にあたる - 打ち合わせのために外出
~あっという間に17時~18時~ - 本来のその日の業務が終わっていないので、終わるまで………
このように、対応型の作業に多くの時間を費やすことになり、その日に予定していた業務が後回しになってしまっています。
クライアントをたくさん抱えることは喜ばしいことですが、長時間労働、休日出勤が当たり前になり、かなりしんどい状況に陥ってしまいます。
あまりに過酷すぎるので、この状況を1人で乗り越えて売上1500万円に到達する人はほとんどいません。
レベル2で触れた外注やビジネスパートナーが必須の状況です。
「1人で全てやる」から業務の外注を考える必要が生じ、それがうまくできるかどうかが課題になります。
レベル4【年商3000万円以上】
レベル3の段階で自分の強みにフォーカスし、サービスを絞ることがれきるようになると、事業はますます忙しくなります。売上が1500万円を超えていく人は、おそらく外注やビジネスパートナー探し、「業務の一部を他の人にお願いする」ということ経験していると思います。
そうこうしているうちに、売上3000万円の壁が立ちはだかります。
このレベルでは、「1人に一部の業務をお願いする」では追いつかなくなり、「複数の業務を複数の人に外注する」必要が生じます。
そこで、外注、ビジネスパートナー、従業員やアルバイトなどに、業務をお願いすることになり、チームとして事業を進めていく必要性に迫られます。これが「チームビルド」「チームビルディング」です。
チームビルディングの難しさは、単に業務をお願いすれば良いというものではなく、「どんな業務を誰にお願いするのか」「業務が円滑に進むようにどうしたら良いか」などなど、たくさんのことを考えてチーム作りを進めていく必要があるということです。これが大きな課題です。
このチームビルディングがうまくいくと、売上は3000万円を超え、1億円へ向かっていくことになります。
まとめ
このように、売上ごとに課題は異なります。
あなたのビジネスは今、どのあたりにいますか?まずは現状を把握し、課題解決に向けて動き出しましょう!
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年収1000万円から次のステージへ
年収1000万円クラスに突入して、事業もある程度順調なんだけど…
新たな課題に頭を悩ませていませんか?
- 受ける案件が多くなり1人だけでは仕事が廻らなくなっている
- 外注を増やしてチームでプロジェクトに当たり始める
- 外注の精度がまばらで思ったような動きをしてもらえない
- 外注パートナーと長い関係を築けていない
- 結局最終的に自分が対処しなきゃいけない
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